
論文もいくつかアクセプトされ、研究費の面接も終わり少し気分的に楽になりました。
最近、自転車に乗って結構遠くまでサイクリングに出かけています。
最初は、50kmは遠い距離だと思っていたのですが、いざ走ってみると簡単に行けてしまいす。
自転車はエアロビックな運動で膝への負荷もランニングに比べ少なく、景色を通りすぎていく爽快感があり依存になります。カメラはXperia Acroですが案外きれいに撮れます。
今週末、留学時代のスーパーバイザーだったProf. Angus Nairnが熊本大学に来ていたので共同研究の話なども兼ねて会いに行きました。ずっと、メールではやりとりをしていたのですが、会うのは5年ぶりくらいでした。15年前くらいにロックフェラーのグリーンガード研究室でポスドクをしていた久留米の西先生、熊本の富澤先生、私と、最近、ポスドクをしていた人たちが集まり楽しくすごしました。グリーンガード研究室は、ドーパミンシグナルに関与するDARPP32という遺伝子の研究を30年間続けているのですが、この遺伝子の誕生30周年記念会を今年開く予定だとのことでした。一つの遺伝子の研究を30年間を続けるためには、常に新しい技術を取り入れ最先端に立ち、情熱を持って取り組まなければ不可能なことです。一つのテーマを永年続けるためには、それに価するオリジナルなテーマを発見しないとダメなわけで、それをできている研究者は偉大な発見をしていることになるのでしょう。Prof.Nairnのセミナーで非常に興味深かったのは、DARPP32は、ドーパミン刺激によりPP1(Protein phophatase 1)の阻害分子になるのですが、DARPP32と同時にGreengard研究室で発見していたドーパミン刺激でPKAによりリン酸化されるARPP-19がPP2Aの阻害タンパク質であることが昨年Scienceに報告されたことです。私は、この分野から離れていたので全く知らなかたったのでセミナーを聞き驚きました。30年前にドーパミン刺激でリン酸化されるタンパク質として線条体から発見された2つのタンパク質が、PP1とPP2Aの阻害タンパク質だったのです。しかも、報告したのはGreengard研究室でも、Nairnの研究室でもなくTim Huntの研究室だったとのことでした。5グループくらいが全く同じ方向性で研究をしてたようです。
今日の沖縄は15度くらいで大変寒いですが、家の前の海岸にはサーファーがたくさん来ています。いい波が立っているようで、絶好のサーフィン日和です。先週は、浜松医大分子解剖学の瀬藤教授に琉球大学医学部で講演して頂きました。たくさんの職員や学生が講演を聞きに来られていて、良い刺激になったのではないかと思います。来週、再来週も長期間滞在の来客があり、年明けから忙しそうです。
最近Apple TVを購入しました。アップルの宣伝をしたいわけではないのですが、これが非常によくできています。iPhoneなどのアップルの製品を知らず知らずのうちに購入して使用しているので、その連携に威力を発揮します。特に、映画好きの私にはiPadなどにレンタルした映画をTV画面で無線で見えるのは感動ものです。iTune musicのようにmovieもアップルが日本市場を独占するのでしょうか。ソニーも巻き返して、いい製品を作ると思いますが、基幹ソフトとハードの両方を作成しているアップルは使用感で勝ります。講義システムもiPadとApple TVで安く構築できそうです。自前のコンピューターを講義室に持ち込み、配線を繋ぎ立ち上がるのを待つのはストレスになります。
朝の天気予報を見て驚いたのですが、沖縄の予想最高気温が28度、札幌が27度、東京や大阪は35度を超えていました。確かに今日の沖縄は涼しく感じられ、私も長袖のシャツを着ています。夕方には雨も上がり快適な天候になりました。9月に入り休み気分も終わり、各種委員会や授業の準備など通常業務に戻りました。教授職になっても実験を自分でできると考えていたのですが、なかなかこれが難しいです。授業、学会出張、委員会、教授会などで実験が中断されることを考えると、自分で実験をする気になれません。PIが研究しているLABも多数知っていますが、どのようにスケジュール管理しているのか教えてもらいたいです。やる気の問題なのでしょうか?ロックフェラー大学でポスドクをしていた頃に、定年退官された先生が、研究者として一番幸せだったのはベンチに座って実験をしていた頃だと言っていましたが、その気持ちがわかるようになりました。
沖縄大学院大学、通称OISTに行ってきました。建物のデザインや実験棟内のベンチ、会議室配置など研究者の目線でデザインされているようで非常に機能的に美しくまとまっていました。OISTは内閣府管轄なので、独創的かつ先進的なことができるのでしょうね。日本人の目から見ると内部が暗いように感じますが。いわゆる、国立大学法人の建物は研究者や教育者の意見が全く反映されていないようで、なぜ画一的な建物ばかりができるのか考えさせられます。安く上がるからだと思うのですが、長期的に見て国家としての投資効果としてどうなのでしょうか。私は、建物のデザインはそこで働く人の意識を変革させるうえで非常に重要であると思っています。まさに、教育や研究現場である施設は画一性のデザインから脱却しなければならないのですが。
3人の医学部4年生の学生さんが基礎配属で研究室で実験をしています。3週間と短い期間ですが、少しでも基礎研究の楽しさや、好奇心を喚起できればと思っています。教官の役目は学生にモチベーションを持たすことこそが重要で、知識は教科書からでも吸収できます。はたして、細胞や分子の美しさや精緻な仕組みを感じとってくれたでしょうか。
論文が一つacceptになり、リバイスで一つrejectになりました。同時に返事が帰ってきたので、喜ぶべきか悲しむべきか。しかし、rejectされた論文はリバイスにすべて答えていたのに、2ヶ月近くもreview結果を待たされて、結局のところはノックアウトマウスのデータを出さないとアクセプトしないとの内容でした。それなら、最初からそう言うべきだと思いますね。論文は最初に公表できればそれでいいのですが。グラントの審査もそうですが、研究の評価は様々な要素が錯綜するので難しいです。100m走ではなくてフィギュアスケート的なところがあります。でも、土俵に登る力は最低限必要です。
盛岡市で日本生理学会がありました。岩手県は初めて来たのですが、季節的にもいい時で、山々が淡い緑で気持ちよく眺められます。雪を被っている山もあります。学会は駅前にある立派な建物で開催され、非常に便利でした。昨夜は、同時期にロックフェラーでポスドクをしていた先生方と食事に行き、昔話に花が咲きました。霊長類を使った高次機能研究の話をお聞きすることができ勉強になりました。遺伝子改変できる霊長類は、ヒト疾患や高次機能研究に大変魅力的ですが、気の短い私には向かない研究かもしれませんし、研究費的にも無理ですね。お店は魚介類がおいしかったです。魚は、北のほうがおいしいです。
東京は真冬の寒さだそうですが、沖縄も15度くらいの気温です。地球の温暖化が声高に叫ばれてますが、4月末にしては寒すぎです。寒いのが嫌いな私は、つらい日々が続きます。琉球大学に着任して1年にもうすぐなりますが、学部学生への講義も行い、生理学に興味を持って頂いたのか、研究をしてみたいと研究室に来てくれる学生さんがいます。医学部は国家試験に合格するという大きな目標があるため、学部学生の時から研究活動を行うのは勇気がいります。しかし、学生時代に基礎研究者と触れ合うのは、臨床医になるにしてもいい経験になりますし、そこで楽しさを実感し研究の道に進む方もいます。私の研究室は多くの学生を受け入れることはできないのですが、興味のある方は気軽に声をかけてください。実際に、動物や遺伝子を自分の意思で主体的に操作すると、本で学んだことを実感でき知識が本物になります。
医学科も、新一年生が入学し新しい年度になりました。巨大なカジュマルの横にある基礎講義棟で生理の授業も始まります。私たち基礎研究者にとっての新年度は、科学技術研究費採否の発表から始まります。科研費は所属学会と密接に関連した研究費なので、内定を頂いた場合は研究内容はもちろんですが、学会での活動も評価して頂いた結果であると思われるので、研究費獲得以上の価値があると思っています。我々の現在行っている研究は、学際的な領域なので生理学会の中から選出される評価委員の方々からの得点が低くなるのではないかと心配していましたが、杞憂に終わりました。今年の申請課題は最初の論文を発表してから10年が経過しています。最近、やっと出口が見えてきて、実際の医療に貢献できるのではないかと淡い期待を抱いています。後10年かかるかもしれませんが。。。
花ショウブのうすい青色が爽やかです。今日は、長い年月をかけてスクリーニングで見つけた分子群のノックアウトやノックインマウスが動物施設に搬入されたので、マウスを見るためにバリア棟に入ってきました。遺伝子変異マウス達は元気にしていたので一安心です。これから表現系の解析ですが、ここからが研究者としては興味のあるところです。
実験機器が海を渡ってコンテナ2台で運ばれてきました。
なんとか実験室にすべての荷物を入れることができました。クレーンを使わないと研究室内に入らない機器もありましたが、無事終了です。実験台の組み立てや、電気工事も終わり、消耗品や機器を所定の場所に設置すれば、4月より実験が始められそうです。ここ2ヶ月ほど、研究室の改装や搬入作業で教室員の実験が滞り迷惑をかけましたが、研究のしやすい環境になったのではないかと思います。沖縄での医学研究は、消耗品の納入期間や研究者間の連携などで困るのではないかとも思っていましたが、いざ着任してみると東京で研究をしていた時と変わりませんね。primerの注文にしても、発注翌日には研究室に到着しているようです。インターネットが普及し、物の輸送も効率化され、どこで研究しても変わらない時代になりつつあるのでしょう。人材も、受け皿さえあれば亜熱帯地域特有の環境を求めてユニークな若手研究者が集まるようです。
朝から突然大雨が降ってきました。10分ほどで止んで、いい天気になりました。今朝の大学は、鳥の囀りが聞こえ亜熱帯らしい天気です。2月頃から始まった研究室の改装も終わりが見えてきました。機器などがない研究室は広く感じますが、機器が搬入されると狭く感じることでしょう。今後、東京から海を渡って、実験機器をコンテナで運ぶことになります。問題なければ、4月からは実験が始められそうです。実験室の移動は、リバイス論文がある時は厳しいものがあります。
今日は気温が高く春の息吹が感じられます。論文も投稿し、少しリラックスしています。最近、テレビや新聞などで「近頃の若者は~~~」との批判的なコメントをよく目にします。若者と違和感がある、あるいは思考パターンが違うのは自分がその世代の中心から距離があるので、このようなコメントをする批評家は自分が老いたと言っているのと同じだと思います。若い世代の思考が、優れているのかあるいは劣っているのかなど、同じ時代を生きている人間には到底わからないことです。ゲーム世代などとよく言われていますが、果たしてこのゲーム世代(小学生の頃より自分のゲーム機を持っている世代)が私たちの世代に比較して、創造性や思考方法で劣っているのかなど、うかつに結論できる問題ではないでしょう。医学部の学生を教育している立場からは、そもそも、そんなに違うのかとの疑問もあります。
昨晩はベイラー研究所の野口先生に膵島移植の講演をして頂きました。自分の発想を基にした基礎研究からヒト臨床応用へスムーズに移行している姿に羨ましさを感じました。医学部の学生さんも参加されましたが少し難しかったかもしれません。日本人教授がアメリカの移植現場で活躍されている姿は将来の自分たちの一つの姿として映ったらと思います。
謹賀新年
今年は、研究室の基盤固めをしなければなりません。研究室のデザインも決まり改築も始まりますし、新しい人も雇用しなければなりません。大学は長いスパンで研究計画を考えられるので少し心の余裕があります。三菱生命研でのグループの立ち上げや、様々なプレッシャーの中で研究した経験が役立つことでしょう。
ツールド沖縄参加も個人的目標!































